公開すぐに見ていたの、『思い出のマーニー』

書くのが少したまっているんですが・・・


意外に体力消費すんのが、映画の記事。

評論なんて大した内容じゃないけど、思いの丈を書いたりするんでね。



では、この夏公開された『思い出のマーニー』です。

もちろん、無類のジブリ好きな私にとって待ち遠しい新作だったし。

誕生日がいつも公開日とほぼ似た日なので、
ジブリからの誕生日プレゼントだと思って見ているのです。


ネタバレ含みますのでね、注意してね☆




『借りぐらしのアリエッティ』の監督・米林さんが全てを手がけたのが

今回の『思い出のマーニー』っていう作品。


じつはアリエッティってば、宮崎さんが脚本。

それに対して、今回は全く手を出してないんだって言うから「完全なる」米林監督のもの。


通称 マロさん。
彼はまだ若い。

高齢化したジブリ。
重鎮はみな年齢が年齢ですね。
それがいい味を出すのですけど・・・・


ジブリのプロデューサーと言えば、鈴木さん。

でも、今回は手を出さないと決めた上で、プロデューサーの位置は若い西村さんという方が手がける。

監督・プロデューサーともにジブリの若手株が手がける作品なのです。


前作のアリエッティがあまりいい出来ではないと国内では酷評されました。
そんな記憶が新しい、マロさん。

でもね、日本では報道されなかったけど、海外での興行収入ダントツトップは
このアリエッティでした。
海外での評価は高いのです。
なぜでしょうね?
まぁわからないけど、結果は目に見える形で出てしまったのがこの作品。

西洋っぽいから気に入られたってのが理由かもだけど
どこか上品で丁寧な作品なのが童話を根底に好むヨーロッパの人気を博したんでしょうね。

(これが日本では報道されないってのが、闇を呼ぶよね)


快活な雰囲気と少女の意思を感じるアリエッティですが

一方、『思い出のマーニー』はどこか薄暗い雰囲気で序盤がスタートします。
うん、暗いんですよ・・・・この映画。

ジブリおなじみの手法で、内容が全然わからないまま公開されたわけで
CM見て、勘違いした人が実に多いようですね・・・笑


「え??この子達・・・・レズかなんか???」

波が押し寄せる中、主人公のアンナと2階にいるマーニーが叫ぶ。

『あなたのことが大好きよっ!』


なんで、あんなこといってんの??とビックらしたこともありましたが
別に同性愛のアニメでもなんでもないですからね。笑

そんな野暮なこと考えちゃうあなたの心のほうがだめなのです。笑
(私も一瞬思っていた本編見るまでは。)


『あなたのことが大すき。』

これが今回のキャッチコピーなんです。

これからマーニーを見に行きたくて、
間違って意味不明にこの私の記事読んじゃった人はここまでにしておきましょう。

このコピーを念頭において、マーニーたちの一生懸命な生き様を見てあげてください。






さて、

ヒロインの杏奈はたいそうひねくれてます。
ネットでも、性格悪すぎとか言われるほど。ww

でも、あんな考えかたしている子・・・・山ほどいるでしょうね。
杏奈は貰われっ子で、親族にたらいまわしされ、孤児院からとある夫婦の元にきました。

しかも、喘息もち。

元気いっぱいだった彼女も、思春期となり、養母との関係もうまくいかなくなります。
全部杏奈の思い込みのせい。

(※物語の一部始終を書いてしまいますので、お気をつけを。)


そんな彼女は友達もいなく、さびしい。

喘息の療養のために、北海道の空気がよいあの沼地へ送り出されました。


沼地の向こう側にある西洋風のお屋敷。

地元の子ともまったくうまくいかないひねくれた彼女は
ひょんな瞬間から、お屋敷にいるマーニーと会います。

金髪隻眼の不思議な少女。
しっかりと自分を持った、気の強いわがままな女の子にも見えます。
そんな自分とは正反対な少女に惹かれたのは杏奈。

実際にいる友達かのように逢瀬を重ねる2人。

日が落ち、湖にてつかの間の遊覧を楽しむ2人。


秘密の2人だけの関係。
杏奈は誰にも話してはいけない。
私を忘れないでね。

しかし、夢の中で会うマーニーを杏奈は忘れてしまう。
会えなくなる。

終盤には、マーニーの脆い心が露呈してくる。

あんなにも強いまなざしを持った彼女だけど・・・
親には放任され、育ての乳母には強く当たられ、メイドたちにはいじめられる。
そんな暗い事実もあるマーニー。

それを見て、杏奈は守らなければ、支えにならなければ・・・そんな強い意志が芽生え始める。

しかし、そんな杏奈の存在がマーニーにとってうやむやな存在と化す。
幼馴染の男の子の存在と混同し始めるマーニー。
もう、彼女の中に杏奈の存在がなくなり始める。


そんな時、現実の洋館には新しい住人が引っ越してくる。
元気な女の子。
その子はマーニーの日記を見つけたという。

実在したマーニー。
マーニーと知り合いのおばあさんとも出会う。
しかし、彼女の日記には・・・・・・杏奈の存在はない。
あるのは幼馴染の男の子の名前。


マーニーは杏奈のことがわからず

友達のいない杏奈にとって、初めて友情が裏切られた。

そして、あのCMの場面。


『マーニー、なぜ私を置いて行ったの』

『杏奈、私を許して。』

『許したあげる、マーニー、あなたのことが好きよ。』

『私も杏奈のことが好き。』

『あなたのことが大好き。』


ただの仲直りにしてはちぐはぐな会話。

仲直り後には、波に飲まれて消える杏奈。
そして、聖母のように微笑むマーニー。


すべては養母が持ってきてくれたポストカードに秘密が。

マーニーは杏奈の祖母にあたる人物であったということ。
だから、杏奈の瞳の色は日本人とは異なる藍色なんです。

マーニーのその後の人生は実にさびしいものでした。
幼馴染の男の子と幸せな結婚をしたものの、早くに旦那さんを亡くしてしまいます。
そして、心に病にかかり、一人娘を預けることに。

しかし、やっと娘と暮らせるようになったときには娘の性格は180度変わり
母娘の確執は修正できないところまでにきました。
娘は駆け落ちしてしまい、行方知れず。

その後、事故で娘夫婦は亡くなりました。
そしてマーニーの元に来たのは、幼い杏奈だったのです。
つかの間の幸せを味わうも、
不遇な人生を歩んでいたマーニーは娘が亡くなったことで心労となり
やがて亡くなってしまいます。

そして、杏奈は孤児院へ。
物語の最初になります。


結局、杏奈のもとに現れたマーニーはなんだったのか。
彼女が親の愛を渇望した洋館に囚われた思念だったのか・・・
ただの幻想なのか・・・

それでも、杏奈はマーニーの友達となったことで
成長するごとに学ぶはずだった人間関係を学んでいき、
養母とのわだかまりをなくす事ができる寛大な心を持つことができます。

ひと夏の体験が彼女の成長へとつながり
彼女のルーツを見出し
もう一方の彼女は血縁関係ある孫の杏奈に『許してもらえる』ことで
すべての偽善が払われたんではないでしょうか。


以上、全部物語を書いちゃいました。笑

難しいんですよ、この映画。
スローテンポで、まるで絵本をめくるように進む美しく上品な映画なんですけど
だからこそ内容が難しかった。
たぶん、まだ見落としているとこあるはず。
人に聞かなきゃわからん内容もあるはず。

読めば読むほどしみてくる、まさに児童文学です。


もちろん「同性愛」ではありませんでした。

でも、同姓からの「愛」をテーマにした作品です。

マーニーも杏奈も、母の愛情・同姓からの友情をもらえてなかったり
理解できていなかったりな2人が織り成す物語なんです。


随所にドキッとするような、異性へ向ける愛も見られますが
それはマーニーが幼馴染の男の子に向ける愛が混同しているという証拠で
杏奈にとっては、今まで友人がいないわけだから、触れられるのにドキッとするのもうなずける。


彼女の持つお人形が意思を持っていくストーリーかと推測してたけど
裏切られたぜww
全然違かったぁぁ



ママさん、号泣でした。
私も、「あなたのことが大好き」と言う意味が理解できたとき、涙が出ました。
あと、主題歌の美しさにも潤みました。


ママさんがぽつり。
「好き嫌いでる映画だと思うけど、マーニー(映画の)が意味わかんないっていう人は
親の愛を受けてなかったり、いまだに理解できていなかったりする人だろうね。」


まさしく。


映画の演出の技術どうのこうのよりも、
女の子の心情を巧みに表現しているのは、今までのジブリにはなかったかと思います。

ジブリ特集でも言ってましたけど、
女の子の気持ちがわかる少女のような人なんですって、監督は。
(キモイとか言わないwww)

あと、このこの監督、手の表現がうまいです。
やわらかさが見て伝わります。
手フェチにはたまらん!!!



「あなたのことが大好き!」

このワード、大きな声で全力で・・・・・言われたことあります?

ないでしょ。

一番簡単な言葉だけど、全力で言われたことなんてないんですよ。

異性には、愛しているだのすきだの、そんな感じで伝え合う場合もあります。
そのときには言われることもあります。

でも、同姓に言われたことあります??

ないよね。
(ちなみに、私はある・・・・・・・それは女子校だからいろいろあったのさ)

友人として、心から「あなたが大好き」なんて言われたことは皆無です。

ちゃんと、親友がいても、そんな言葉はおざなりですよね。
言いませんもん。


女性ならお母さんに
男性ならお父さんに  「あなたのことが大好き」なんても言いませんよね。

男は背中で。
だから言わないかも。

女なら、「ありがとう」とは言っても、「大好き」なんていつ言ったかしら。
仲良しでも、最悪な関係でも両者言ったことない方が多いでしょう。


母と娘・・・同姓同士だからこそ、
わかることもあるし、そしてわかりすぎて反発することが多いと思います。

でも、親子でいる期間は長いようで短いですからね。
その時までに、大切にしたい一番の関係だとも思ってます。


親戚の中で、ほぼ同年の娘を持つ一家がいるけど、喧嘩ばかりだそうです。
久々にママさんと子供のことで会話したそうですが、

娘を抱きしめてあげた記憶が遠いそうです。

私の家だって、そんな頻繁に抱きあっているわけではないけど
(じゃれてる時がたまにある。笑)

必ず、私が旅行に行く際には、駅へ送ってくれたとき
絶対、ハグします。
まぁ、変な目で見られたりもしますが・・・
大事なんですよね、このいってらっしゃいのハグ。

だって、何が起きるかもわかんないから、
もっとも長く離れるときは最後だと思ってハグします。
「あなたが大好き」なんて言いませんけど、それに通じるものかと。


無論、親戚にも相当驚かれたらしい。
旅行ごときでハグ?みたいな。
外人かよ・・・みたいな。

でも、反抗期真っ只中の妹さんがいるそうで、
そんなハグできる関係にあったなら、こんな苦労もなかったかと思いつめていたそう。


久々に、親の体に抱きついたらずいぶん変わっていると思いますよ。


友情として叫ぶ杏奈に
愛情として叫ぶマーニーに

嫉妬した真夏の夢の映画でした。


この希薄な現代に大切な映画。

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コメント

なるほど

全く想像から遠く離れたストーリーだった
そういうお話なんだねー 
今回予備知識もなかったから、北海道が舞台ってのも知らなんだ

強い想いは肉体から離れても残るって、まるで江戸時代の雨月物語のよう
親友との再会の約束を果たすために自らの命を絶って幽霊として会いにいく話

旅立ち前のママとのハグの話にじーん
来世はこんな娘がいる生活が経験出来るように、現世で徳を積んでおこう・・

「今度」が必ず来るとタカをくくって生きてると、言えずにいた言葉と後悔を抱えて生きるはめになるよね ほんとに・・
例えどんな喧嘩をしてても、玄関で送り出す時に「いってらっしゃい」は欠かせない
これが最後だったら・・戦場に送り出すわけではないけど、いつも思う




2014/08/07 (Thu) 15:38 | うにトラ #- | URL | 編集
うにトラさんへ

そうなんです、北海道なんですよ~
だからか、TEAM-NACSの5名が友情出演しているんですよ^^

雨月物語、題名だけの知識しかなかったのであらすじをざっと読んでみました。
怪談の仲間なのに、哀しくも美しいお話ですね。
現代語訳の本を借りてちゃんと読んでみたくなりました~

普段チャラけている母娘ですが、すこしまじめになったりもします。笑
私がうにトラさんへ会いに行った際には、ぜひハグしてくださいねぇ

すてきですね、
必ず「いってらっしゃい」は必要ですね。
やはりせめて言葉で・・・ってことですね。
欧米人みたいに、毎回ハグはいやですけど・・・笑

2014/08/07 (Thu) 18:04 | まりもんぬ★ #- | URL | 編集

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